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アリサ・ワイラースタイン 無伴奏チェロ・リサイタル 三鷹市芸術文化センター

アリサ・ワイラースタイン 無伴奏チェロ・リサイタル 三鷹市芸術文化センター

公演タイトル アリサ・ワイラースタイン 無伴奏チェロ・リサイタル
公演日時 2016年11月13日(日)開演15:00
会場 三鷹市芸術文化センター 風のホール
出演 アリサ・ワイラースタイン
演目
  1.  J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV1007
  2. J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV1009
  3. J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番 ハ短調 BWV1011

アンコール:
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第4番 変ホ長調より
サラバンド
ブーレI

 

11月8日の公演を聴きに行った旦那が(私は仕事の都合で行けなかった)、「とても良かったから、聴きに行こう」と誘ってくれて、行ってきました。

演奏の印象は、まず「音が大きい」ということでした。ホール全体にふくよかな音色が響いて、とても心地よかったです。前半の2曲(第1番と第3番)は、ほとんどを弓の元から中くらいまでで弾いていて、先まで使うことはほとんどありませんでした。中弓あたりで弾くのが弾きやすい奏法でも、元弓でガンガン弾いていて、でもp(ピアノ)も繊細で、聞き応えがありました。

演奏後のサイン会も和やかで、笑顔がとてもチャーミングでした。

アリス・ワイラースタイン

 

アリス・ワイラースタインのサイン アリス・ワイラースタインのサイン

旦那枠:

公演後のサイン会にて、バッハのCDを出す予定について聞かれ、まだ出す予定はない、のようなやり取りがあったらしい(又聞き)。

彼女は多分出さないのではないかと思う、というより出さなくて良いと思いました。

もちろんDECCAブランド程度の演奏はできることでしょう。

しかし彼女は、器が違う、というか100点満点の優等生ではなく、偏りのある天才として生きた方がよっぽど価値があるように思えるのです。

見飽きた讃辞が綴られた書評ではなく、「あの時の演奏は良かった」と語り継がれるようなライブでしか観れないアーティトの方が相応しいような気がしました。

というのは二部が、少しつまらなかったからです。

演奏終了後30秒以上立ち上がら(レ?)なかった熱演は逆にバッハにふさわしくなような気がしました。(バッハは余裕を見せつけるジャンルだと思っています)

だけど、次回もまた行こうかなという気になるアーティストです。

新人だろうと、手練れだろうと、この人じゃないと聞けないというところがあれば十分満足です。

ということで一部は楽しめました。

それよりも彼女はアンコールが一番いい。

一番活き活きと演奏している。

とはいえアルバムを聴いて良くなかったらライブに足を運ぶこともないわけで、、両面を兼ね備えているということでめでたしめでたし。

一方、ライブ(映像)に足を運ばないと気がつかないこともありまして。

彼女の右腕は、他のチェリストに比べスケールが小さいといえます。よく言えば最小の動きで最大限の効果を発揮しているとも言えなくもないことです。

しかしそのせいで、音量や音色が安定していないように思えるのです。もちろん音程やビブラートのことではありません。本人が同じと思っている音が毎回違っているような感じです。そのため力強さは感じられません。音階の移動も簡単に移動できるため逆にスピード感がなくなっているような感じです。これは例えば「頑張りすぎるの代表」のミッシャ・マイスキーの右肩と比較すれば顕著です。悪い言い方をすればあたかも基礎力がないとか、師事した師匠が悪かったとかと似たようなものです。しかし、直した挙句に特徴がなくなってしまうよりはこのままのほうが良いとか・・・。

 

 

三鷹市芸術文化センター風のホール(の2階席)はあまり音響が良いとはいえませんでした。

2階席はステージからもそれほど遠くなく、一見良席かと思ったのですがさにあらず、チェロの音はまっすぐとどいてよかったのですが残響が反響というかぐるぐる回ってしまっているとことがあり、不自然でした。ここは1階席の方が良さそうです。

立地があまり良くないというか、周囲に何もないというかで、チケットの売れ行きに不利なことは都内でも車移動の私たちには好都合です。イザベル・ファウストのチケットも入手できたし。

 

ちなみに、もはやすっかりブーレという呼び方でなじんでしまっているBourree ですが、本公演のアンコール曲の紹介ではブレーIとなっていました。
なんとwikiではブレーでの登録でブレ、ブーレとも呼ぶらしい。
どちらでも良いのでしょうが、バレエとかだとブレー一本ですね。
ということで同じつづりでもお菓子だとブーレ、舞曲だとブレーが正しい使い方ような気がするので、かたくなにブレーと表記している人が偉い!
wiki⇒ ブレー (ブーレで検索するとブレーにリダイレクトされます)

 

11月8日に王子ホールでのワイラースタインのレビューはこちら ⇒ 11月8日王子ホール

 

 

直前予想(旦那枠):

そもそもこのサイトは忘備録的な自己満足サイトなのだから、どうせ何か書くなら公演前に調べたほうが肝心の公演も為の占めてよいだろうという趣旨なのですが。。。検索エンジンに引っかかってきてしまう方がおられるようで、折角来たのに「公演終わったらレビューします」では申し訳ないような気がしてきました。ので、公演前の予想・期待?を。

 

もはや数えきれないほどのアルバムやリサイタルで演奏されるバッハの無伴奏チェロ組曲ですが、ワイラースタインに期待している、予想しているのは、「あまり聞かれることのない、女性ならではの柔らかさ」です。

別に女性にこだわることではありませんが、バッハの無伴奏という楽曲のイメージを感じ(漢字)で表すと、たいそうな形容ばかりで、荘重、威厳、深刻、森厳、荘重、荘厳、重重、厳、威風堂々、厳粛、高貴、高遠、堂堂、昂然、壮大、堂々、厳威、高尚、高峻、高邁、高大、儼乎、雄大、宏壮、壮観、壮麗、豪壮、立派、広壮、畏怖、崇高、 神々、神神、貫禄、重味、尊厳、貫録、威容、威風、威儀、偉容とか(参考:weblio)

なんか正座して聴かないといけないようなイメージです。
別に教会をイメージする必要もどこにもないはずです。

家庭でくつろぐの暖炉(炬燵)ミュージックだって良いはずです。

 

そこに今回のアリス・ワイラースタインによる、温、慈、愛情、温か味、愛心、好意、情愛、暖かみ、いつくしみ、慈愛、愛念、暖かさ、愛着、人心地、安堵、安楽、静穏、平安、康寧、沈静、安、安静、安穏、平穏、安泰、気安、心弛び、緩和、心弛、清適、安らぎ、平静、安息、安らかさ、心安(参考:weblio)、とかの柔らかなバッハを、確かな技術と解釈(理論武装)によって奏でてくれそうな気が、王子ホールでのアンコール曲を聴いて思いました。

因みに好きな演奏は、ダントツでミッシャ・マイスキーで、次にヨーヨー・マ(初盤、新盤とも)、ほかにもカザルスは一応外してはいけないし、ナヴァラ、マイナルディ、ヤーノシュ・シュタルケル、ピエール・フルニエ、ロストロポーヴィッチとかおられるのですが、結局曲に負けている、それほどでもない感じがしています。

彼女のアルバム(CD)と王子ホールのリサイタルを聴いて思ったのは、共演者が居る時と居ない時の演奏のギャップの差が激しいことです。

キチンとした演奏も出来るけど、自由に弾かせたらモット凄い。

彼女は新しいレパートリーと格闘するのではなく、得意な曲を奔放に弾いてこそ真価が発揮されて、聴くほうにしてもそれこそ望むところでしょう。
(チケット代を払って聴くコンサートでの)現代曲の演奏反対!に一票です。

アリサ・ワイラースタイン ~バッハと20世紀 無伴奏の夕べ~ 王子ホール

マキシム・ヴェンゲーロフ ヴァイオリン・リサイタル ゲスト:イリア・グリンゴルツ

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