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アンネ=ゾフィー・ムター 室内楽の夕べ ~ムター・ヴィルトゥオージ

アンネ=ゾフィー・ムター
室内楽の夕べ ~ムター・ヴィルトゥオージ

公演タイトル サントリーホール スペシャルステージ2016〈室内楽の夕べ ~ムター・ヴィルトゥオージ〉
公演日時

2016/10/4(火)19:00 開演

会場  サントリーホール 大ホール
出演
  • サントリーホール室内楽アカデミー選抜メンバー
演目
  1. プレヴィン: 2つのクァルテットとコントラバスのためのノネット
  2. J. S. バッハ: 2つのヴァイオリンのための協奏曲  ニ短調  BWV1043
  3. ヴィヴァルディ: ヴァイオリン協奏曲集『四季』  op. 8
    ――アンコールーー
  4. 『四季』から第3番「夏」第三楽章
  5. J.S.バッハ:G線上のアリア

アンコールの演目

本公演は<サントリーホール スペシャルステージ 2016>のプログラムの一つとして行われました。

2016年10月4日(火)
アンネ=ゾフィー・ムター 室内楽の夕べ ~ムター・ヴィルトゥオージ

2016年10月5日(水)
アンネ=ゾフィー・ムター ヴァイオリン・リサイタル

2016年10月9日(日)
アンネ=ゾフィー・ムター 協奏曲の夕べ

2016年10月7日(金)
アンネ=ゾフィー・ムター スペシャル・コンサート~アクティブ・シニアでいるために

1988年来からペアを組んでいるムターとオルキスの息の合った演奏が楽しみ。
クラシックコンサートをショーとして楽しめる稀有なお二人だと思っています。
オルキスはムターと組む前はロストロポーヴィチと11年間組んでいました。


ムターの演奏は女王様的で力強いという印象がありました。今回の演奏では、力強さよりもピアニッシモのほうが耳に残りました。弓をパンパンに張るのは、そのためかもしれません。あれだけ弓を張ると弓が跳ねやすく制御が難しいはずなのに、弓をすっと軽く動かして絶妙に音量をコントロールしていて、さすがでした。

今回の室内楽のメンバーは、ムターとはもちろん、メンバー間でも力量に差がありすぎて、曲全体としてあまりまとまりがないように感じました。バッハは、第一楽章が、これまで聴いた中で一番速いのではないかと思うほど速く、一音一音がくっきりせず、もわーんと聞こえました。2nd violinも前に出すぎるような感じでした。ヴィヴァルディのほうは、ムターのソロが全体を引き締めていて、良かったです。ムターはやはり、リサイタルか、協奏曲で聴くべきヴァイオリニストなのかもしれません。


★旦那

本公演は、ムターの来日公演の中の一つのプログラムとして行われた公演なので、この公演をもってムターの評価をしてはいけないような気がしました。

 

それよりは、その取り組みを見てほしいというか、主役は私ではない的な公演であったと思います。

ムターの演奏には大変満足しましたが、他の演奏家たちには大変不満で、ヴィルトゥオーソというのは個人的な技量はともかく、「寄せ集め」的でしかないように思えました。それぞれが勝手に弾いていて、対価をもらえるような演奏になんてなっていませんでした。指揮者のように圧倒的な権力を持って音量や強弱などをコントロールしないとうまくいかないのでしょうか、今回は彼女の人の好さのようなものが前面に表れてしまい、他の演奏家のレベルに合わせたた節があり、曲そのものの質はそれほど高くはなくなってしまっていたように思います。

残念なのは、これだけの実力と評価を得られている大物が、曲を聴かせること、良い演奏をすることに、ものすごく一生懸命なのに、メンバーの中にそうでもない方がいたりすることです(批判的な目で見るとメンバーの数が増えるほど欠点は見つけやすくなってしまいます)。彼女の姿勢を目のあたりにしているだけに余計に残念です。

そうしたムターの頑張りが目立ってしまう演奏会で「プロとアマとはこれほど違う」的な演奏会としては楽しめはしました。ムターだけを聴いていると熱いのですが、周りが水を差すというような。

うまくアンサンブルがまとまっていいないと、折角のストラディヴァリウス(1710年製「ロードダンレイヴン」?)も雑音にまみれてしまうような感じになってしまっていました。実は強引に入り込むというよりは、引込むタイプだったというか、単純な音量自体は出ていないことに気がつきました。

ところで今回 音の初めに(弓で)破裂音を出していました。どうやって出すのか気になりました。

因みに10数名のメンバーの中でムターと同じ肩当なしのスタイルの方は一人のみでした。

そして最近はやり(個人的に)のスポンジクッションタイプはビオラの一人のみでした。

↑これではなくもっと使いやすいものが世の中には流通しています。今回は丸いのを使用していました。

そして、ちょっと思ったのは、ムターは素晴らしい演奏家の中でのびのびと演奏し、その真価を発揮できたのであって、今回のような騒音の中では、意外と目立たなくそれほど評価もされないのではないかということでした。

全体的に批判的な物書きですが、ムターの演奏自体は健在で、なにも文句がなく素晴らしいのはいうまでもない事です。

もしかしたら、そろそろ衰えがあるのではと思っていたのですが、それは杞憂に終わりました。

 

サイン会には参加しませんでした。

前回のサイン会は、バックステージというか駐車場のようなところでの開催だったからです。

コンサートのイメージが排気ガスと駐車場で締めくくられるのでは興ざめです。


参考情報(寄せ集め・未整理)

ランバート・オルキス アンネ=ゾフィー・ムター ムター・ヴィルトォージ

■ヴァイオリン:アンネ=ゾフィー・ムター Anne=Sophie Mutter, violin
クラシック音楽の将来に対するゆるぎないコミットメントを示しながら、長年に亘り並外れた活躍を続けているヴァイオリニスト。ドイツのバーデン州ラインフェルデン生まれ。1976年、世界デビューを飾った後、今日まであらゆる主要ホールで演奏を行っている。伝統的な名曲に加え、20~21世紀のレパートリーを積極的に披露しており、デュティユー、グバイドゥーリナ、ルトスワフスキ、ペンデレツキ、プレヴィン、リームなど現代を代表する作曲家達が彼女に作品を捧げている。録音は膨大な数にのぼり、複数のグラミー賞など多数の賞を受賞。2008年、国際エルンスト・フォン・ジーメンス音楽賞とライプツィヒ・メンデルスゾーン賞を受賞。2009年には、ヨーロッパ聖ウルリッヒ賞(平和に貢献した個人や団体に贈られる賞)と、クリストバル・ガバロン財団(スペイン)の国際舞台芸術賞を、2010年には、トロンハイムのノルウェー科学技術大学から名誉博士号を授与された。ドイツ連邦功労勲章一等、オーストリア科学・芸術功労十字章など、多くの栄誉を得ている。
<引用:サントリーホール>

■ランバート・オルキス Lambert Orkis (ピアノ/piano)
室内楽奏者、現代音楽の表現者、またピリオド楽器奏者として、国際的な名声を得ているピアニスト。故ムスティスラフ・ロストロポーヴィチと11年以上に渉り共演。1988年よりアンネ=ゾフィー・ムターのリサイタルでピアニストを務めている。
ワシントン・ナショナル響の首席鍵盤奏者。同響の首席奏者によって結成されたケネディセンター・チェンバー・プレイヤーズの設立メンバー、スミソニアン博物館キャッスル三重奏団の設立メンバー及びフォルテピアニスト。
テンプル大学エスター・ボイヤー音楽カレッジ教授。
その功績によりドイツ連邦功労勲章を授与されている。
<引用:HMV>
自ら譜めくりをするのでも有名。

 

■ヴィルトゥオーソ(ヴィルトゥオーソ)(virtuoso)とは、演奏の格別な技巧や能力によって達人の域に達した、超一流の演奏家を意味する英語からの借用語。 ただし、英語の単語そのものもイタリア語の「達人」を意味する借用語である。 イタリア語では達人全般に使われる表現であるが、英語では古典音楽においての借用語であったため楽器演奏の達人として使われるようになった。
<引用:ウィキ>
ヴィルトォージ(ヴィルトージ )(virtuosi) はヴィルトゥオーソの複数形。

■ムター・ヴィルトォージ(Mutter’s Virtuosi) は、アンネ=ゾフィー・ムター財団の現在と過去の奨学生 14 名から成る、ムター自らが音楽監督を務める新しいアンサンブル。
<引用:ジャパン・アーツ>

本公演にあたっての本人よりのメッセージ

 

親愛なるコンサートへお越しの皆様、

私のファンの皆様のために日本で再びコンサートができることを、大変楽しみにしています。丁度35年前に私は初めて、この素晴らしい聴衆の皆様のために演奏をすることができました。私の日本デビューの1981年には、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮でベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を演奏しました。その初来日の時から日本の豊かな文化と非常に教養の高い人々に魅了され、深い精神的な結びつきを感じてきました。これまでの数十年間に日本で、歌舞伎、相撲文化、禅庭園などを、とても近しく知ることができ大変に幸せでした。特に日本の哲学を表現していると言える庭園芸術に感動し、その虜になってしまい、自宅に日本庭園を造らせてしまったほどです。特に京都の樹齢50年以上の盆栽は私の誇りですが、今はオーストリアの山中に桜の木と一緒に生きています!

私の35周年記念に、バロックから現代までの幅広いレパートリーを披露させて頂きます。そして、この機会に私は特別に、武満徹の「ノスタルジア」を習得して演奏しますが、何と偉大なマエストロ小澤征爾がウィーン・フィルハーモニー管弦楽団でこの作品の指揮をしてくださるというのです―この幸せは言葉では言い表せません。

私の長年にわたり音楽のパートナーであるランバート・オルキスも一緒に再び来日します。28年目の共演となりますが、日本ではカリアー、モーツァルト、レスピーギ、サン=サーンスの作品を演奏します。

私の記念コンサートでは、3つの作品を初めて日本で演奏します。その一つがノルベルト・モレの「夢に」ですが、その色彩とポエジーは武満のヴァイオリン協奏曲への懸け橋になると思います。マエストロ・クリスティアン・マチェラルの指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団とのコンサートでは、ブラームスのヴァイオリン協奏曲と日本では初演となるクシシュトフ・ペンデレツキのソロ・ヴァイオリンのための「ラ・フォリア」をお聴き頂きます。この作品のタイトルをペンデレツキは、バロック時代からの伝統である芸術性の高いヴィルトゥオーゾなヴァリエーションのひとつであるサラバンドのテーマから選びました。最初はピッチカート後にアルコで示されるモチーフを9回使って作曲していますが、全てのヴァイオリンの演奏テクニックの可能性が書き込まれている曲です。

3つ目の日本での初演は、サー・アンドレ・プレヴィンによる「2つのクァルテットとコントラバスのためのノネット」で、私の依頼で作曲家がムター・ヴィルトゥオージのコサートのために作曲してくれた作品です。これらの音楽家たちは世界中から集まってきていて、音楽で社会における全てをより良くするためのアイディアに溢れた人達です。数人の日本の最高の弦楽奏者の人たちとも、このヴィルトゥオージで一緒に演奏できることがとても楽しみです。それに私は将来、日本における音楽界で積極的な役割を担いたいと思っているのです。私たちの間に立ちはだかる文化の相違、イデオロギーまた宗教を超えて、音楽が懸け橋となれば、私たちは互いに親しくなれるのですから。

アンネ=ゾフィー・ムター

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