バイオリンのベスト鑑賞ポイント

バイオリンのベスト鑑賞ポイント

バイオリンという楽器は、他の楽器と比べて演奏される場所の影響を受けやすいといえます。

レッスンルームでの騒音と、ホールなどでの音質の差は同じ楽器とは思えませんね。

また1台での演奏に比べ数が増えれば増えれば音色がまろやかになっていくのも特徴的です。

では、改めて、ベストな鑑賞ポイントはどこでしょうか?

こたえは、弦に対し直角で、2つのf字孔からも等距離の所でしょうか。

実際の席はホールによって異なります。奏者の立ち位置でも異なります。また動き回られたらこまります。

無難なポイントは2階席左側だったりします。

まずはこの位置での音色を聞き慣れると良いと思います。

ストラディバリとかは音色はもちろんですが、演奏会場の隅々までその演奏が届くことが銘器の証とされています。

そのためには音量の影響もありますが、それよりも指向性が優れているるはずです。

まずは大きい音がでて(レンジが広い)、それが遠くに届くということです。

その指向性ですが、指向性を邪魔するのが逆相とかいわれる位相の問題です。
正相にたいして時間的なズレを持った音が重なることで打ち消されたり、強調されたりします。
スピーカーを箱(エンクロージャー)から出して単体で鳴らすとスカスカな音になるアレです。

その位相が裏目に出たり功を奏したりします。

ストラディバリとかの音色の秘密とか難しい記事が沢山出回っていますが、
音色はともかく指向性の話は簡単です。
どこが鳴ってどこが鳴らないかです、そしてf字孔から何が出ているかです。

ストラディバリが遠くまで届くのならf字孔が正しく指向性を醸し出しているのでしょう。

指向性について考えてみましょう
一般に指向性は位相とセットで語られます。

まず、位相を考えなくて済む一点からの発声、スピーカーで言えばフルレンジのスピーカー。
これらはどこで聴いても位相は完璧です。指向性もそれなりです。

対して2箇所以上の発声、スキーカーで言えば2ウェイとか3ウェイとかのマルチスピーカー。
一般にこれらのスピーカーは位相的にはデッドポイントとかバッドポイントとかが生じてしまいます。
位相的に工夫をこらしたフェイズコヒレーションなスピーカーは特定の位置で最適化されます。
高価な割にイマイチです。

それとは別にフルレンジスピーカーを一列に配したボーカル用スピーカーユニットとか、縦横に並べたBoseの802とかは位相の問題をクリアにし、なおかつ指向性も自由に望んだ状態(設計)にすることが出来ます。
ボーカル用スピーカーの登場はハウリング防止に対し画期的でした。
Bose社のスピーカーは登場以来その地位は揺るぎないものになっています。
似ていませんか?

ということでストラディバリを知りたければBoseの901を知れ!に落ち着くと思います……

話を戻すと、銘器は指向性が良いです(良いはずです)。
このことは先のベストポイントで効いた場合には奏者の動きに合わせて音量が変わることを意味します。
もしかしたら快適ではないかもしれません。
2階席で聴けるバイオリン本来の音声(発声)を聴いた上で、一階席とか右側の席とかの席で聞いた時にどのような反響が加わるか、どのような音色になるかを楽しむと良いでしょう。

ということで、最初は2階左側席でバイオリン本来の直接音を楽しみ、次にその直接音がちょうどよい感じに反射して届く一階席の何処かか、2階席中央の何処かを見つけるとよいでしょう。

もちろん、表情を鑑賞するなら一階最前列右側です。

では録音するベストポイントはどこでしょうか?

一番高額な席で聞くような感じが再現できるといいと思うのですが。
その席はさほど良くないし。
演奏者も指揮者も騒音状態だし…

迷走が続いてます。

そんな中、空気をうまく録音している例です(別ジャンルですいません)。
オーケストリオンという自動演奏器とパット・メセニーの共演です。

「ORCHESTRION – An Excerpt from The Orchestrion Project」YouTube

ピアノの録音方法ピアノの録音方法

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2014

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