弓の棹は、毛の真上に
Posted By superjetter on 2013年2月4日
練習曲:
・J. S. Bach: 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第1番
・G. Tartini, New Edition by F. Kreisler: 悪魔のトリル
難しい曲を弾くとき、私は気持ちに余裕がなくなり、
弾くことに必死になってしまいます。
そうすると、右手の悪い癖が出てきます。
たとえば、速く弓を使うところで、
弓の元・先にかかわらず、弓を倒して弾いてしまうのです。
弓を倒して弾くと、軽くなるので速く弓を動かせるのですが、
腕の圧力が正しく伝わらず、抜けた音になり、いい音がしません。
まず、弓の正しい持ち方を再確認しました。
私の場合は、中指・薬指の位置が深いため、弓が倒れやすいようでした。
薬指がアイを隠さないくらいがよいようです。
持ち方を確認したら、ボウイングの確認です。
全弓で、アップ・ダウンをゆっくり4拍ずつ繰り返します。
弓が倒れないように、弓の棹が毛の真上にくるように注意します。
(弓元では、少し倒します。)
全弓の次は、先弓、中弓、元弓で1拍ずつアップ・ダウンを繰り返します。
右手の動きに慣れたら、「同じ動きのまま」を心がけて、曲を弾いてみます。
左手に気を取られて同じ動きができないときは、
開放弦で数回、アップ・ダウンを繰り返し、そのまま続けて曲に突入すると、やりやすいです。
Bachの無伴奏では、右手が一定の動きを繰り返すことが多いです。
一音一音にしっかりと弓に腕の力が乗るよう弓の角度に注意すると、
音の響きが変わり、気持ちいいです。