シルク・ドゥ・ソレイユ「ダイハツ・オーヴォ」東京公演
日時:2014年6月13日(金)19:00〜
場所:お台場ビッグトップ
シルク・ドゥ・ソレイユが来日する度に、ソワソワしてしまいます。
ちょっと料金が高いので迷いつつも、魅力に抗えず、今回も観に行くことにしました。
前回のクーザから3年ぶりです。
席はCブロック。なんと前から4列目!
正面ではありませんが、出演者の指先からつま先の動き、
顔の表情までがよく見える、絶好の場所です。
ステージギリギリまで出演者がくるので、迫力満点。
オーヴォ(ovo)とは「卵」という意味だそうです。
今回は、「草木の下の生き物たちの世界をえがいた初のファンタジー作品」
ということで、アリや蝶、蜘蛛といった虫などに扮して、
様々なパフォーマンスを繰り広げます。
今回、私が一番「ほーっっ」と感嘆したのは、
「バタフライ」という演目です。
ロープでつり上げられたさなぎが羽化する場面は、
美しく、幻想的でした。
その後、男女がロープを体に絡ませながら、
空中を急上昇・急降下したり、回旋したり、美しいポージングを決めたりする様は、
まるでバレエを観ているかのようでした。
命綱はなく、二人の腕、足と1本のロープを絡めるだけ。
互いの信頼を感じさせるパフォーマンスでした。
シルク・ドゥ・ソレイユの魅力は、
高度なアクロバットはもちろん、
衣装や照明、生の演奏が融合して、
芸術性が高いところです。
特に衣装は、体の動きが美しく見えるデザイン、色遣い、
照明が当たったときの効果を生かした布の素材、
そして今回は、それぞれの虫の特徴をうまくデフォルメしていて、
すばらしかったです。
生演奏もお腹に響いてくるほどで、
観ているこちらも体が動いてしまうようなリズム感で、
楽しめました。
メインで演技をしている周りで、
ちょっとした動きをしている人もいるし、
音楽の演奏者もいるし、
全部観たいのに観られないもどかしさを感じました。
DVDがあるといいのかな。
最後は、花吹雪ならぬ蝶の形をした蝶吹雪が舞い、盛大なフィナーレを迎えました。
終わって外に出ると、きれいな満月。
幸せな気分で帰路につきました。