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続 一階席? 二階席?

追記

この投稿は、良い席を入手できなくてほとんど負け惜しみみたいな内容だったのですが、
検索してきてくれる方々はそうではなく、良席はどちらだろう? という目的のほうが多いのでは?
ということで少し追記します。

 

今回はオペラシティの一階席、二階席、三階席の様子をお伝えします。

ピアノリサイタルに限ったサントリーホールの特等席の記事もご参照ください。→サントリーホールの特等席はここだ

オペラシティの一階席

一階五列中央左側

ピアノリサイタルの時の話です。

出入りするときの特等席といえば特等席。目が合いやすいかもしれません。
もしも花束を渡そうというのであればこの辺が良いでしょう。

ピアノソロでこの席ですと少し見上げる感じになってしまうのですが、演奏者の運指を下側から見ることができます。掌が見える感じで、よく見る上や横からの映像とはだいぶ異なり、細かい手の動きが表情豊かに見えます。もちろん演奏中の奏者もよく見えます。ペダル自体は見えません。

音質は少し低音寄りになり高音が抑えられた感じになりますが、キンキンしないので聞きやすいと思います。反響は後ろと上から届くので、前方に集中して残響を排除することもできますし、上を向くととても豊かな残響を楽しめます。

後上を向いて聞く感じであるのと下からの残響がないので、ちょっと違和感があります。

やっぱり演奏中の咳はうるさいですがたいてい後方からなのでまだましです。しかしオペラシティの場合は上からも残響が降ってくるので防ぎようがありません。

 

一階12列中央左側

バイオリンソロの時の席でした。

通常、一階席ではこの辺から後方のゾーンが良席といわれていたりするようです。

バランスは確かに良いですが、観客の雑音はうるさいです。ある意味全員の雑音が聞こえる場所のような・・・

観客次第では楽しめない席かもしれません。

バランスは良いです(悪いわけがない)。

 

オペラシティの二階席最前列

ピアノデュオで聞きました。

ピアノの場合少し遠い気がしますが、豊かな残響という意味ではやはりいい感じです。

観衆の雑音も目立たなく、なおかつ耳の指向性をあげることでより排除することもできます。

演奏全体を楽しむのであればここが特等席ですね。

 

オペラシティの三階席正面

2階と違ってもはや不明瞭な感じです。

集中しても何も変わりません。

正面よりは横のほうがましだと思います。

オペラシティの三階席左右のステージ横

 

三階席のいいところは観客の雑音が最小限に抑えられているということでしょう。

そしてバイオリンもピアノも直接音を聴くのには特等席であるということです。

ホールの音響ではなく、楽器の生音を聞くことができたりします。

 

オペラシティの二階席ステージ裏

チェロとかは最悪でバイオリンもよく聞こえません。
演奏が終わって楽屋に戻るときだけ良席です。

でも行かないよりは桁違いにご機嫌になれます。

以上、もともとピアノやバイオリンなどのソロリサイタルがメインなのですが、オケが加わった時にはソロ楽器が聴きやすいかどうかが自分の場合は良席の条件となります。

そしてなるべくなら演奏しているその詳細を見たいので前側の席が好きです。後ろ側は演奏ではなく音響チャックをしたいとき位しか好んでは座りません。

以上追記でした

サントリーホールの席の違いは専門家が解説していたと思います。

 

===以下2014年の投稿です===

クラシックコンサートでチケットを購入するとき、S席、A席、一階席、二階席、どれにするか悩みますよね。

続 一階席? 二階席?

座席指定で購入できればまだしも、チケットが送られてくるまで座席が不明なタイプの場合、S席はかなり危険な香りがしますよね。
そんなあなたのために、「B席だってご機嫌」なお話です。

チケットを購入するときは、お気に入り度と、お財布具合で購入するチケットのランクを決めるかと思いますが、さらに座席を選べる場合、色々な要素が考えられます。

・近くで見たい
・演奏そのものを真近で見たい
・音質の良い場所で聴きたい
・バランスの良い場所で聴きたい
・ゆったり聴きたい
・ダイレクトな音を聴きたい
・残響の加わった豊かな音で聴きたい
・優越感を感じたい

などが挙げられますが、これらの条件のうちいくつかは一階席より二階席のほうが適しているものがあります。

ホールや内容によって様々ですが、一度見直してみても損はありません。
解りやすい視覚的な面での例を挙げると、

・ピアノ演奏者の手を見れる(要オペラグラス)
・両脇の席は正面最前列より近い場合がある
・演奏者全体が見える
・前列の方の頭部が邪魔にならないホールがある
・音質が良い場合がある

例えばサントリーホールのステージ後ろ側の席などは演奏者がものすごく近くを通ります。
その代り、音質やバランスは、問題ない時もあれば、比べて最悪の時があります。
それでもチケットの価格を考えると満足出来たり、正面席の方に申し訳なかったりします。

肝心の音質については改めての投稿で詳しく説明していきたいと思います。

では。

 

そんな中、

今年のラフォルジュルネの、アルゲリッチの追加公演の前売りを購入しました。
人気公演の前売りは、もたもたしていると回線が切れたり、売り切れたりするので、ゆっくりと複数個所の座席の確認などしている暇はありません。
頑張って購入開始時間に合わせて購入したのですが、結果は一階の最後尾……
東京国際フォーラム、ホールA の最後尾は、鑑賞したとはとても言えないバッドゾーンです。
価格区分では最後尾はA席だったのでB席のチケットを購入したのですが、いざ購入してみるとなぜかこの席を割り当てられてしまいました。残念ですが購入できただけラッキーと思うことにします。

 

2014/5/4 追加
実際に交際フォーラム行ってきました。
もしも国際フォーラムのホールAの最後尾の席について、このページを参考にする方がいたら申し訳ないので追記します。

今回一階席と二階席の最後尾でそれぞれ聴くことが出来ました。
他のホールに比べてひどくはないなという評価に変わりました。

国際フォーラムのホールはコンサート目的ではないので吸音に特化していると思います。
その結果、最後尾までクリアに音が届きます。
その代わり豊かな響きは期待できません。

それよりも後ろの壁の反射音が少ないのは嬉しい事です。

後ろに限りませんが反射板に近い席は直接音との音量差が少ないので音量的には響きが豊かになります。
ところが位相的には低音は不明瞭になり、高音の指向性は失われ、そんなこんなでバランスは崩れまくります。
それがこのホールにはありません。
響きではなく演奏を聞くだけなら最後尾もありと思います。
又床もフラットではなくステージがよく見えるようになっています。

一階席の後ろ側の左右に取ってつけたような反射用の壁がありますが、これも最適な面積かもしれません。
全面壁の悲惨さを他のコンサートホールでよく感じることがあります。

コンサートホール的な美しさは感じられませんが、色々計算されていることを感じました。

イベントの内容により最後尾の価格が変わってしまうので注意が必要ですが、
今回はB券の位置づけ。
最後尾で「豊かな響きと豊かな演奏を」なんて考えが、求め過ぎだと判っている方にはお勧めです。

以上が一階席の印象です。
二階席も同様贅沢な作りでした。
他のホールでは感じてしまう、最後尾で聞いているという引け目みたいのは感じませんでした。
同じ最後尾ではやはり二階席のほうが快適でした。

それよりもホールBはおすすめしません。
体育館に椅子を並べただけ的なのでいろいろがっかりさせられます。
以上です。

続 一階席? 二階席?

イツァーク・パールマン ヴァイオリン・リサイタル2017(サントリーホール)

レ・フレール ~音楽の「たまて箱」 チャリティ・コンサート[夜の部]レビュー

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