レ・フレール ~音楽の「たまて箱」 チャリティ・コンサート[夜の部]レビュー

公演タイトル

音楽の「たまて箱」
チャリティ・コンサート[夜の部]

公演日時 2016年9月日10(月)開演19:00
会場 東京オペラシティ コンサートホール
出演 レ・フレール(ピアノ・デュオ)

演目 画像参照

東京オペラシティ コンサートホール 9/10[月]19:00開演 音楽の「たまて箱」チャリティ・コンサート[夜の部] レ・フレール 演目

それぞれが独立してプロとして活躍いる兄弟のピアノユニット

しゃべりが苦手という割によくしゃべるコンサートでした。

事前に聞いた数枚のアルバムでは元気に連弾しているイメージが強かったのですが、真価はそれだけではありませんでした。

当方が最近はクラシックばかり聞いているのせいか、当たり前に主張がありエンターテイメント性もある芸術家として感じることのできるピアニストたちでした。

同様にレ・フレール目当てのお客さんも乗りが良く、十分楽しんでいるようでした。

 

チャリティとはいえ無料のコンサートだったのでもっと盛況を予想していたのに、なんとも寂しい観客の入りでした。

おかげで普段は座れない2階の正面最前列で聞くことができました。

さすがに特等席! バランスは抜群でした。
ただしピアノの場合はやっぱり3階最前列のほうが良席のように思います。
(今回は3階はクローズドでした)

 

 

聴きなれない場所なので、聞きなれない音色からスタートしたのですが、何のことはない、ピアノが違いました。

ピアノはベーゼンドルファー。鍵盤数が92鍵なのか97鍵なのかは確認できませんでしたがたぶんフラッグシップの290でしょう。
よく言われている通り、箱なりの木製の音でした。
金属系のじりじりした音はありませんでした。

そのせいか聞き取りにくいといえなくもないのですが、人間の耳は良くできていて演奏が良ければ、しっかり聞き分けられます。

実際の音量差よりもレンジが狭く聞こえるのも演奏力といえるでしょう。
(フォルテがうるさくてピアノが聞き取りにくいというのは、つまりへたくそで聞くに堪えないということ)

彼らに限らずコンサート一般に言えることですが、普段聞きなれていない環境の音声には、慣れるまで、というより自分なりの補正をかけるまでに時間が必要です。
その間の演奏は、折角の演奏がいまいちに聞こえてしまうわけです。もったいないことです。
よく「最初は硬かった演奏がだんだんほぐれてきました」みたいに演奏を評価する人がいますがそうではなく、自分の耳が演奏に慣れてきているだけです。

このことについては、「なぜ前座を置かぬ」の一言で、昔のロックコンサートが懐かしい限りです。

そして、いったん補正がかかると、このベーゼンドルファーはとても優れた楽器と思えるものでした。

力強いピアノ(p)の音が出せるというか、音量と強弱の違いの表現がなされていました。
フォルテも迫力はあっても耳をふさぎたくなるような雑音は感じられませんでした。

 

当方、連弾はあまり好きではなくどうせなら2台で弾いてほしい派です。
ピアノの悲鳴はあまり好きではないからです。

数年前に日生劇場で「2 Pianos 4 hands」というのをさらに数年はさんで2回足を運びました。
こちらはいい意味でプロというか決められたことを決められた通りに演じていました。それはそれで音色含め安心して聴くことができました。
2台のピアノが用意されていましたが、レフレールと同じような連弾も披露していました(と思います)。

対して「三大ピアノ~」と銘打ち三大メーカのピアノの三重弾を昨年聴きに行きました。
著名なピアニストたちなのでしょうが、所詮連弾の素人、うるさいだけ。
ソロでは聴けるのに連弾すると酷くなってしまうのって、特性というかそれぞれの良さをわかってないということとイコールなので非常に残念でした。
数十年かけて腕を磨いているクラシック業界ですが、すでに音楽ではなく音学で勝負しているというか、観衆が視野に入っていないというか。。。

同じ連弾でも三者三様ですが感想は皆同じで「もう十分」。ただし〇と△と×の違いがあります。
やはり観客と一緒に楽しむスタイルのほうに分がありますね。

 

 

今回の公演は東京オペラシティ文化財団が主催の「平成30年7月豪雨災害」の義援金を募る

ことを目的とした公演で昼夜の2部構成で昼の部はジブリ作品を歌うヴォーカルグループ「ザ ブリーズ アドベンチャーズ」でした。

募金ブースもさりげなくで好印象でした。

 

なかなかリサイタルで感心できるピアニストは少ないです。
かえって伴奏のピアニストのほうが豪華だったりしている有様。

 

この後、反田氏、アリス、内田光子 ファジル・サイと自分的にはベストなピアニストたちを聴きに行きます。

時代的にはものすごく恵まれていると思います。

辻井さんは聴きに行きません。

アルバムで十分過ぎるほどで、彼の演奏を聴くと、失礼ながら目が見えている人たちの音楽に対する盲目性が浮きだってきます。人に聴かせるにあたって肝心なことが見えてないように思います。

反田氏の動向が面白いです。
もって生まれた才能と努力と現状をどのように活かすか殺されるか?
自分的にはまずはFAZIOLI一本に絞ると永らえるのではと思うのですが。

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