一階席と二階席、どちらのほうが音が良いでしょうか?
様々なところで取り上げられる話題です。
ここのカテゴリーでも触れさせていただきますが、今回は音の善し悪し以前の要素について。
それは周囲の騒音についてです。
騒音とは、観客自らが発する雑音のことです。
騒音はないに越したことがないのはもちろんですが、
不幸にして騒音だらけな時もあります。
一例を上げると、フジコ・ヘミングウェイのコンサートでは一階の良席での鑑賞だったのですが、
演奏中もおばさんたちの世間話や、子供の笑い声がやみませんでした。
せっかくの演奏が台無しでした。
無駄に有名すぎるのも考えものです。
ここで本題の一階席、二階席の違いについてです。
一般に二階席のほうがうるさいイメージが有りますね。
開放感、価格面からくる客層のイメージからそう思い込みがちですね、
実際に、そのとおりの時もあります。
ところが別の観点で大きな違いがあります。
肝心の演奏者の音源と、騒音との位置関係についてです。
一階席は二次元で平面的なのに対し二階席は三次元で立体的という違いがあります。
この違いを利用し二階席からの視聴では、集中することで指向性を利用し音源のみに集中させることが出来ます。※
うまくいくと騒音が気にならなくなります。
対して一階席ではこれはうまく行きません。
どうしても一緒に聞こえてしまいます。
後ろの席の方の迷惑を顧みなくて良い場合は両手の耳にあて、指向性を持たせることも可能ですが・・・。
ということで、観客の騒音が事前に見込まれる場合は、二階席のほうが良席となることがあります。
ただ、どのコンサートの観客がうるさいかはなかなか予想できないとは思われます。
また、一階席と二階席のどちらの観客がうるさいかも特定はできないでしょう。
それでも実際にうるさくて台無しだった場合の落胆渡に違いが出ると思います(価格面で)。
※物理的には不可能だと思うのですが、実際にはできてしまいます。
また、騒音の違いを数値化するのは難しく、実際のコンサートで本件を証明する数値は計測出来ないでしょう。