イザベル・ファウスト
バッハ無伴奏ヴァイオリン作品全曲演奏会
公演タイトル | イザベル・ファウスト
バッハ無伴奏ヴァイオリン作品全曲演奏会 |
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公演日時 | 2017年3月4日(土)開演:
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会場 | 三鷹市芸術文化センター 風のホール | ||||||
出演 |
イザベル・ファウスト Isabelle Faustストラディヴァリウス「スリーピング・ビューティ」(1704年製) |
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演目 |
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(ホールの公演案内を引用します。)
ドイツ出身で近年ヨーロッパでの活躍が目覚ましく、ソロに室内楽にオーケストラとの協奏曲、ピリオド楽器(古楽器)からモダンまで、あらゆるスタイルと様々な時代のレパートリーを網羅する世界屈指のヴァイオリニスト、イザベル・ファウストが、三鷹市芸術文化センターに初登場します。作品に真摯に向き合い、繊細な叙情性と深い芸術性、そして作曲家と作品への溢れんばかりの愛情で奏でる深遠な音楽の宇宙は、各国の聴衆、専門家、批評家の心を捉えて離しません。今回、ファウストは、ヴァイオリニストにとってのバイブルで、ヴァイオリンのレパートリーの中で最も難しいもののひとつと言われる”バッハの無伴奏”全6曲を1日で演奏します。彼女は2009年と2011年の二度にわたり3曲ずつ録音していますが、その演奏解釈は、ピリオド楽器を専門とする演奏家との交流、歴史的奏法の研究から得られる情報なども考慮しながら日々更新されています。この貴重な機会は、絶対に聴き逃せません!
引用: 三鷹市芸術文化センター HP
待望のファウストによる無伴奏ヴァイオリン作品全曲演奏会です。即刻完売かと思いきや購入できました。
通し券を入手できなかったので一部と二部で別の席からの鑑賞です。
公演が終わり次第レビュー予定です。
うれしいことにアマゾンのPrime Musicで半分聴けます ⇒ Bach: Sonatas & Partitas for solo violin Isabelle Faust
☆旦那枠:
実はあまり気のりしていなかったのですが観に行って正解でした。
2003年と同じプログラム構成、実は前回のリベンジなのではないかと思われるほどの完成度の高さ。
そして同様に同じ楽曲のアルバムへのリベンジでもあるような素晴らしい演奏!!
この水準の演奏を聴くことができるタイミングは限られていると思うので本当に幸運でした。
今回事前に様々な演奏者の無伴奏をアルバムや、生演奏を聴くことができました。
しかし、アルバムでの彼女の演奏はとても残念なものでした。
数年の期間を置いて録音された2枚のアルバムは、その時間差を感じられないことから、思い通りの高い水準での演奏と録音技術だったと思います。
実際、世間の評価は高い事でしょう。
しかしこの2枚のアルバム、聴いていてぜんぜん面白くありません。
録音の駄目だしは別の場所で触れるとして、演奏自体がつまらない。
いわゆる、音楽としては聞けませんでした。
「駄目なところはないけど、別にどうでも良い」ような演奏に聞こえました。
今回のリサイタルでは、そんなマイナスなイメージをすべて払拭してくれました。
彼女の他のアルバムで聴かれる高水準で素敵な演奏をこの楽曲でも聞くことができたのです。
演奏の印象は、彼女自身のアルバムよりは、どちらかというとムローヴァのアルバムに近い演奏だと思われましたが、演奏そのものは他の専門家が正確に表現してくれることでしょうから下手に触れません。
低次元な、見た目としては
完全なノンビブラートではなく超高速ビブラートをかけていたりしました。
レンジの広さも特筆ものです。
※バイオリンのピアノ(弱い音)というかレンジの広さはアルバムでの表現は難しく生演奏でしか味わえないでしょう。
しかし、やっぱりバロックボウを使う意味が解りません。雑で下手くそに聞こえます。
演奏する側はどうだかわかりませんが、聴くほうとしては雑で下手な演奏よりは、緻密で上手な演奏のほうが心地良いと思うのですが…
そのバロックボウですが、彼女のインタビュー記事によると複数の弓を所持していて曲により引き分けるということです。
チラシやプログラム紹介では楽曲と楽器(弓も)をキチンと明記してくれることを所望します。
そして1部と2部で異なる位置から聞くことができたので面白い発見もありました。
当然、その音色は全然異なり演奏そのものも別の印象になりました。。
そしてなんであんな録音になってしまったのかの理由も。
録音の駄目出しは別の場所で書きます。
タイトルは、「バイオリンの録り方と聴き方」
以上です。
以下は昨年の書き込みです。
2017年3月の公演が終わるまで空っぽのページなのですが、間違って来てしまう方々に申し訳ないので書き足しておきます。
多分ここに来られた方は「イザベル・ファウストの演奏はこんなにすごい」という高評価を読んで満足したいのではないかと想像しますが、このサイトは天邪鬼です。ごめんなさい。
世間の評価と裏腹に夫婦ともあまり好印象ではありません。
この「バッハの無伴奏ヴァイオリン」という楽曲は(この楽曲に限らないのですが)、生涯で1回しかないアルバムをどのタイミングで出すか? という演奏そのものだけではないところでも語られることの多い楽曲ですね。
実際に本楽曲をリリースしていて生演奏を聴けるかもしれないアーティストとしては、五嶋みどり、ユリア・フィッシャー、庄司沙矢香、そしてイザベル・ファウストさんとかそうそうたる方々がおります。(加えてヒラリー・ハーンも)
この方々(&録音)についてそれぞれ感想を述べておきます。
- 五嶋みどり
満を持してのアルバムのはずが、演奏以外のところでケチがついてしまっていてもったいないアルバムだと思います。
しかしみどりさんという方はもはや「損得」ではないところで光り輝く仏さんみたいな人だと思えば納得できます。
「完成度とは別のところに音楽があります」と言われているような気がします。 - ユリアフィッシャー
とにかく「お手本」といえる演奏です。好き嫌いはさておき欠点を指摘するところがないように思えます。
このアルバムを聴いてから、他のアーチストの演奏を聴くのはガッカリするのでやめたほうが良いです。
ファウストと同様にSACD版という高音質で聴くこともできます。オーディオマニアにも受け入れられる録音、演奏です。 - イザベル・ファウスト
現状では、どこがいいのかわかりません。
録音は面白く、クリアな音色と臨場感あふれるボーイングの摩擦音とかでオーディオマニアにも受け入れられリファレンスとして愛聴されるのではないでしょうか。しかし、この音色が実際のライブで再現されるとは思えないのであまり真剣に聞きこまないほうが良いように思います。
少なくとも、スリーピング・ビューティーはアルバムのようなうるさい音ではなく、もっと甘美なのでは?と思っています。あの(この)録音にストラディバリの良さはこれっぽっちも収録されていないとおもっています。
加えて更にうまくなっていると思いたいところです。
うちの嫁的も「評価に値しない」ようです。
現場でリベンジを待ってます。 - 庄司沙矢香
『J.S.バッハ&レーガー:無伴奏ヴァイオリン作品集』でソナタ 第1番 ト短調 BWV1001,パルティータ 第1番 ロ短調 BWV1002,パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004を録音しています。
こういった「天才の録音」は貴重で後世に残るのではないでしょうか
今、無音と狂気を演奏させたら彼女に右に出る人はいません。 - ヒラリー・ハーン
やはり彼女のライブが一押しです。100年後には今より正当評価されていることでしょう。 - その他
他にもたくさん聞いているんですけど、往年の方々にしてもなんかピュアに感じられなくて、感心できません。
神尾真由子さんは今はではなくカッパとともに晩年に聞きたいところ、他の方々の普通の演奏ではこのサイトでは評価しないし・・・。
今回、王子ホールとかのライブでは好評なようなので、とにかく公演が楽しみです。
公演情報 (コピペですいません)
公演情報 ⇒ 三鷹市芸術センター
プロフィール イザベル・ファウスト
オマケ記事で紹介しているアーチストのアルバム
J.S. バッハ:無伴奏ソナタ&パルティータ集 (J.S.Bach: Sonatas & Partitas BWV 1004-1006 / Isabelle Faust (Vn)) 新品価格 |
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ヒラリー・ハーン デビュー! J.S.バッハ:シャコンヌ ほか 新品価格 |