公演タイトル |
上原ひろみ JAPAN TOUR 2019 “SPECTRUM” |
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公演日時 | 2019年12月14日(土)開演17時 |
会場 | すみだトリフォニーホール 大ホール |
出演 | 上原ひろみ |
演目 |
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インターバルで紹介していた映像作家の古橋太海氏作のオフィシャル動画を貼り付けておきます。
この二人が実はコンサートを見に来ていたという事を終演後に知りました。(一階の後方)
これから行く方は見つけてみてはどうでしょう。
本人の演奏は文句なしなので、相棒について
YAMAHAのピアノはあまり好きではないのですが、今回とても良い状態でした。
YAMAHAのピアノを使用する他のミュージシャンでは、コンサート(リサイタル)はもちろんアルバムでもさほど良い音色、良い録音というのにめぐり合ってなかったのです。が、上原ひろみの場合は今回は特に会場の影響もあり、他のメーカーのピアノ含めても(自分的)ベストな状態といえるものでした。
嫌いな理由は、音数が少ないうちは良いのですが、多くなると聞き取りにくくなることがあげられます。
さらにYAMAHA固有の木の音が定在していたりするからです。それこそ50年前からずっと一貫した癖が耳に触るからです。
上原ひろみ&YAMAHAの組み合わせでは、特にバッキングが何をやってるのか判別しにくくなってしまうことがあげられます。これをFAZIOLIあたりで弾いてもらえば彼女のすごさが際立つと思われるのに。
聞き取りにくくなる理由は明白でFAZIOLIのように1音一音はっきりと鳴らすか他のメーカーのようにラウンド弦的な雑音を増やすのではなく、音が素直で綺麗すぎるからです。
と、デフォルト否定的な中、見事に覆りました。特に今回は高音がとてもきれいに発音していました。
調律師様の腕のせいでしょうか、音程通りの音と位相ずれのシュワシュワが少ない音です。
犯人はピアノではなくエンジニアとホールが悪いんだ!というオチなようでした。
SPECTRUMがらみですが比較対象としてスタインウェイの現行のコンサートピアノ(D)とホロビッツが愛したといわれるピアノ(CD75)の波形を88音全てを1音1音収録したデータ(CD75/Hambrugスタインウェイの比較分析データと音声動画 とアクションの入れ替えによる音質比較を音と画像)がhttps://www.studio407.biz/cd75で確認できます。いろいろな楽器のスペクトラムを収録した『目で見る楽器の音―By FFT analysis』でもスタインウェイの波形を見ることが出来ます。HPはアクセス制限がありパスワードデータはこのデータを解析している書籍『ホロヴィッツ・ピアノの秘密』に書かれています(20Pあたり)が、購入しなくて自力でも調べられます。目で見る~はお高いので図書館で借りるという手もあります。
実は現行のスタインウェイは高音域(倍音含む)があまり伸びてなく、昔の、例えばCD75はもっと伸びていたというデータが紹介されていたりします。そしてホロビッツ仕様はアクション回りに手を入れているので連打がしやすいということが明かされています。CD75は高音は確かに伸びているのですが軽いというかあまりガッツのある音は出ないように思います(生音にしても、CD75所有者お勧めのアルバムにしても)
そして今回のYAMAHAの音と比較すると、連打にしろ、高音域にしろ、低音域のきわめて味わいのある音にしろ、すべてが際立っていました。いい楽器じゃないですか!
あるいは特別な調律師の職人技だったのか?(開演前にお仕事してたのは米澤裕而氏ですか?)
これはこの会場だから成り立つ部分もあると思います。
真正面(真横)を向けないで少し傾ける、というのにも微妙に効果があると思いますし。
反響がひどいサントリーホールはもちろんのこと、残響が豊かすぎる横浜もあまり連打向きではないと思われます。墨田で聴けてラッキーでした。
スタンウェイは高音域がほとんど打鍵の音メインなのでサントリーでは打鍵の音すなわち同じ音程の音が定在してしまうことがあるのですがYAMAHAなら大丈夫そうですね。ついでに設置場所ももっと前とかセンターからずらしたりすると快適になりそうに思います。
以上相棒のレビューでした。
すみだトリフォニー 大ホールはパイプオルガンのおかげて背景がホリゾンではなく家具調なので、今回は照明効果もあり、あたかも舞台を観ているような効果もありました。
コンサート、とか演劇ではおなじみの前説がありまして、例えば
「本日は劇団○○の公演にご来場いただき誠にありがとうございます。
開演に先立ちまして、お客様にお願い申し上げます。
当劇場は全館禁煙となっております。おタバコはご遠慮ください。
客席での飲食はできませんので、飲食はロビーでお願いいたします。
携帯電話、その他アラーム機能のついた時計、電気機器につきましては電源をお切りくださいますようお願い申し上げます。
カメラによるフラッシュ撮影は俳優の演技のさまたげになりますのでおやめください。録画、録音は法により禁止されています。
上演中は、身体を乗り出されますと後ろのお客様にご迷惑になりますので身体を背もたれにつけてご観劇ください。
まもなく開演でございます。座席にお付きの上、今しばらくお待ちください。」
みたいのに小劇場での演劇などでは演劇ならではの口上で「あめちゃんとかは気になるので一気に開けて済ませてください」というのが最近加わってきましたが、今回2曲目でその「アメちゃん」に遭遇してしまいました。確かに実際以上に長く感じました(22列のあなたです)
咳の多さも季節柄に加え年齢層のせいで多めでした。
以上
上原ひろみ JAPAN TOUR 2019 “SPECTRUM”
のレビューでした。