今井信子『憧れ』
— 70歳記念ヴィオラ協奏曲コンサート —
今井信子(va)、Daniel Austrich (vl)、下野竜也(指揮)、東京都交響楽団
日時:2013年3月3日(日)15:00〜
場所:東京オペラシティ コンサートホール
プログラム:
Mozart: ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調 K364
Bartok: ヴィオラ協奏曲 BB128/Sz120(シェルイ補筆完成版1949)
J.S.Bach/Raff: シャコンヌ BWV1004、Wo039
武満徹: ア・ストリング・アラウンド・オータム
【アンコール】
Bruch: ロマンス
招待券に応募したところ、抽選に見事に当選! いそいそと出かけてきました。
会場は満員、皇太子様も聴きに来られ、開演前からこれからの演奏への期待で満ちあふれていました。
ヴィオラ協奏曲は初めて生で聴いたのですが、ヴィオラの良さをしみじみ味わうことができました。ヴァイオリンとチェロの間の音域のヴィオラは、私にとっては印象が弱かったのですが、特にヴァイオリンとのかけあいのところでは、中性的というか、青年的というか、対比が新鮮でした。
今井信子さんのヴィオラを聴くのは2回目だったのですが、前回よりも格段に音がよかったです。静かでゆっくりとしたフレーズのところは、深く叙情的で、速いパッセージのところは情熱的で音量もあり、引き込まれました。共演のヴァイオリニスト、Daniel Austrichさんも、負けず劣らずのよい演奏でした。
演奏後、今井信子さんの誕生日(3月18日だそうです)をお祝いしてケーキがステージに運び込まれ、みんなで『Happy Birthday』を歌いました。
アンコールは、Bruchのロマンスを室内楽形式(今井信子さん、ヴァイオリン2、ヴィオラ1、チェロ1)で演奏してくれました。