ヒラリー・ハーン ヴァイオリン・リサイタル
Cory Smythe (pf)
日時:2013年5月12日(日)14:00〜
場所:横浜みなとみらいホール 大ホール
震災で中止となった2011年3月以来、今か今かと待ちわびていたHilary Hahnのリサイタルです。
私のお目当ては、前半の最後を飾る、Bachの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番「シャコンヌ」です。
最初の和音が凛と鳴り響くと、一気にHiraly Hahnの世界に引き込まれてしまいました。
暗い闇の中から明るさを求める声が上がり、強さと優しさが交互に現れて光に導かれるような、
教会で祈りを捧げていると救いの手が舞い降りてきたような、
そんな印象の演奏でした。
フォルテはもちろん美しく伸びやかできれいでしたが、
ピアニッシモが、教会の壁の外から聞こえてくるような音で、
同じヴァイオリンから鳴っている音とは思えないほど、繊細でした。
演奏が終わった後は、心が浄化された感覚で、しばしの間、頭の中がぼうっとしていましたが、
ふと横を見ると、旦那が泣いてる!
ふだん、あまり感情を表に出さない彼を泣かすとは、さすがはHilary Hahn。
最高峰のヴァイオリニストの演奏を生で聴けて、ほんとうにほんとうに幸せでした。
演奏会後は、サイン会でサインもいただきました。
明後日のリサイタルにも行く予定ですが、同じプログラムがどのように演奏されるか、楽しみです。
☆久しぶりのS席です。
改めて思うことは、
S席はうるさい!
人のことは言えませんが周りに観客だらけだからです。
この周りの騒音がホール効果で攻撃してくる感じはちょっとうれしくない。
足を運ぶコンサートがほとんどソロか、数人の室内楽なのでどこで聞いてもそこそこのクオリティが保てているし、
残響いらないので一番前で観たい派には、あまり良い席ではないようです。
ところが相手がヒラリー・ハーンだとちょっと勝手が変わってきました。
シャコンヌの演奏中の周りの静けさ!
さすがに目の前で起きていることに集中しまくっていました。
リズムも音程も完璧なゆえに感じることのできる、うねりを感じることができました。
プログラム:
Anton Garcia Abril: “First Sigh” from “Three Sighs”*
David Lang: “Light Moving”*
W.A.Mozart: ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 K302
大島ミチル: “Memories”*
J.S.Bach: 無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調より「シャコンヌ」
Richard Barrett: “Shade”*
Elliott Sharp: “Storm of the Eye”
G. Faure: ヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ長調
Varentin Silvestrov: “Two Pieces for Violin and Piano”*
*「27の小品:ヒラリー・ハーン・アンコール」プロジェクトより
アンコール
James Newton Howard: 133…At Least
David Del Tredici: Farewell
まだアルバムを所有していない方、
なんと5枚でこの値段!Itunesより安いですのでお勧めです。
ヒラリーの凄さをこの曲で説明している方が多いです。
[youtube=http://www.youtube.com/watch?v=3OlI0RLQJoU&w=420]
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