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一期一会:ライブ演奏をCDアルバムと比較

一期一会:ライブ演奏をCDアルバムと比較

 

正鵠を射る

何か月も前にチケットを購入し、楽しみにしていたお気に入りのアーチストのコンサート!

その感動を共有なり拡散なり世間話なり、それぞれの方法で伝えているかと思います。

そこでふっと頭をよぎるのが、この自分の感想が、世間の評価と異なっていたり見当違いだったりしやしないかということです。

その演奏内容について、ブログのレビュー投稿にしろ、友人との立ち話にしろ、そこでの発言内容が的外れなことや知識不足だったりすることを指摘されたり、あるいはこちらで指摘した事柄がどれほど的を得ているのか不安なにったり、いろいろと気になってしまいます。

本来なら、音楽は自身が感じたり楽しむものなので、人の意見や評判など関係ないともいえますが、無駄に恥をかきたくないという心理から、どうしても不安になってしまいます。

それでも、できることならそのコンサートの感動を伝えたり、また自身で後から思い起こせるように記録を残しておきたいのも事実です。

そのためには、どのように伝えればよいのでしょうか?

世の評論家のような難しい表現を駆使しなければいけないのでしょうか?

それに肝心のコンサートは、客観的には良いコンサートだったのでしょうか? それともそれほど良いコンサートではなかったのでしょうか?

良いコンサートだったのかは、どこを見ればよいのでしょうか?

千載一隅の名演奏?

一人の演奏家の演奏する楽曲は、いつでもどこでも同じ演奏であるとは限りません。

聴く側にしても購入するチケットしだい(座席しだい)で、同じ公演を鑑賞していたとしても、そこに届く音色は同じ条件ではありません。

ホールも違うし公演時期に違うし、体調やら気分やら何一つ同じ条件ではない事も加わりますます毎回同じ演奏(音色)にならないことは当然といえば当然ですね。

であれば、昨年のコンサートでの演奏も、直前に行われたコンサートの演奏も、実際に本人が耳で聴いた演奏とは何かが異なっているはずです。

もはや、本人以外のレビュー記事も、何を聴いてそのような判断をしたのかも特定できないことになってしまいました。

そもそも高名な批評家さん達は、知識が豊富なのはもちろんなのでしょうが、実は私たちとはスタンスが違い、完全に自腹とは限らないし、そもそも対象のアーチストのことを好きでなかったり、逆にまるで聴いたことがなかったりするかもしれません。

私たちとは異なる次元から評価を下そうとしている場合があるかもしれないということです。

そしてその評価が、決して望んだものが返ってくるとは限らないばかりか、かえって不要な情報ばかりなっばいもあるかもしれません。

しかし評論家さんの批評は、できれば、一般の観衆?達の拙い音楽的センスと言語能力を補ってくれて「そうそうそういう感じ」ってなのを導いてくれるのが望ましい役割といえるでしょう。

批評家さんは確かに公平にジャッジしているかもしれません。

しかし、それが災いすることもあるわけで、その批評を読む読者には、批判的な評価を喜ぶ読者と、逆に目にしたくなかった読者といるわけです。

コンサートに不本意ながらいけなかった者や、そもそもそのアーチストが嫌いな者、そもそも批評が好きな者たちは、公平な批評を喜ぶでしょうが、待望の公演を堪能したものにはわざわざ水を差さないでほしいところです。

たとえ世間の評価が最悪でも、その公演が一生に一度で、嘘でもいいから最高の演奏であったということにしてあげられるほうが、業界への貢献という見地からも必要な事柄ではないでしょうか?

私が思うに批評家が下すコンサートレビューは、批評するためのバランスのとれた酷評と、もしかしたら一生に一度しか聞けないファンへの、アーチストたちのお楽しみポイントの提供との二つのレビューをセットで用意して、「お好きな方をどうぞ」という形が批評家として持っているポテンシャルも十分に発揮されてお互いが幸せになれるという一挙両得なシステムだと思うのですがいかがなものでしょう?

 

ライブ vs. 録音アルバム(CD)

公演の批評はなかなか難しいという話です。

他人の批評も同じくあやふやかもしれないし、思った通りの答えをくれるとも限りません。

そもそも定まった基準がないし、その評価がどのような影響を及ぼすかも不明なので「このアーチストはもう終わった」などと気軽に言ってはいけないことになってしまいました。

そこで、本企画です。

毎回選ばれた千人前後の観客の聴いた一期一会の演奏は、いつでもどこでも誰にでも繰り返し聴けるアルバム(CD)と比べてどのくらい良かったのか悪かったのかを、記録しておこうかと思います。

「紺碧の晴天の宇宙が壮大に鞭打った・」みたいな詩的なの表現ではなく「良かった」「こっちのほうがうまい」などの低次元な比較です。

出来ることなら、その公演の演奏より「いまいちなアルバム」と「一枚上手なアルバム」を示せれば、その記事からなんとなく今回のコンサートの雰囲気がどうだったかを読み取ってもらえればと思います。

私は文章的にも知識的にも最低レベルなので、正確なジャッジではなく「こんな感じの演奏でした」というのを伝える事を主眼としていますので、言い得てない部分はいろいろスルーしてもら得ると助かります。

第一回目は2016年5月29日神奈川県立音楽堂の庄司紗矢香 vs. 庄司紗矢香、ジュ・ヤング、などを予定しています。

アルバムの剪定は、私がAmazon Prime会員なので、本人のアルバムと「Prime Music」で聴けるアルバム(楽曲)を中心にしたいと思っています。

NAXOSはクラシックに関しては品ぞろえは豊富なのと制限時間内であれば有料会員でなくても視聴できるので、同じく使いたいと思います。

他のAppleやGoogleをお使いの方はそちらでお試しください。

オンラインショップでも視聴できる楽曲があるのでそちらもお試しください。

youtubeなどの動画は、その演奏が本人の納得のいく演奏とは限らないので出来る限り避けたいと思います(著作権的にも)。

アーチストの経歴やアルバム情報は音楽に特化しているオンラインショップや所属プロダクションや本人の公式サイトなどの情報がより詳細に掲載されていたりするのでそれらも活用するとよいでしょう。

 

楽譜も読めないし書き込まれた注釈も知らないしましてや作曲者の意図も知りません

そんなことより曲として成立していたか、楽しめたかこそが正しい評価基準ということで進めさせていただきます。

 

それでは。

第一回目

庄司紗矢香 無伴奏ヴァイオリン・リサイタル

2016年5月29日の庄司紗矢香 vs. CDの庄司紗矢香&その他大勢2016年5月29日の庄司紗矢香 vs. CDの庄司紗矢香&その他大勢

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