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STAND UP! CLASSIC FESTIVAL 2019

公演タイトル

イープラス presents

 STAND UP! CLASSIC FESTIVAL 2019

公演日時 2019年9月28日(土)開演 10:30
会場 横浜赤レンガ倉庫特設会場
出演 総合司会】松下奈緒
【ソリスト】
上野耕平(サクソフォン)/北川辰彦(バスバリトン)/特別出演:五嶋龍(ヴァイオリン)/小林沙羅(ソプラノ)/反田恭平(ピアノ)/西村悟(テノール)/福間洸太朗(ピアノ)/藤田真央(ピアノ)
紀平凱成(ピアノ)/鍵盤男子/DEPAPEPE/松下奈緒(ピアノ)/宮本笑里(ヴァイオリン)
伊礼彼方/エリアンナ/昆夏美/LE VELVETS and more…【指揮】松沼俊彦
【アンサンブル】STAND UP! ORCHESTRA
演目

スタクラ2019の初日(28日)の回に行ってきました。
出演者さんは皆さん好感の持てる良い演奏をなされていたと思います。

今後も続いてほしいイベントであるので感想をのべます。
主に昨年と比べての違いからすすめてみます。

昨年の反田恭平のグラスステージの音響は最低でした。うるさいだけというやつでした。
今年はというとみごとに解消されていました。
流れとしてはサウンドチェックで紀平さんの時のピアノセッティングが次の外村さんの時に通用しないのが気が付いたようでした。そのアンバランスさはサウンドチェックの時間内には解決しなかったようですが、本番ではバランスよくならせていました。機材ではなくオペレーターの腕だということの証です。

残念だったのは紀平さんの本番中に、次回のセッティングの準備を、目の前でダラダラと行っていたことです。ステージ横で観客には見えない場所だとしても、肝心のピアニストの目の前で、それもマイクスタンドを広げるときの雑音とか出しながら。ラホルジュルネの再来です。スタッフは演者の演奏なんて聞いちゃあいないのは仕方がないのですが、気持ちよくプレイさせてあげるのは責務だといえるはずですよね。

その反田さんですが本日は神奈川県立弥栄高等学校 合唱部 との共演。
指揮はさておき現時点の本業のピアノ、肩の力の抜けた反田さんは最強ですね。
ピアノという楽器は勝負下着じゃないんだから無駄に頑張る必要なんかないし、簡単そうでまねできない伴奏者としての江口玲の後継者として適任だと思いました。

二日に分けて密度が薄くなったのはさておき、コストカットなのか音響の質が落ちていること。コストカットはメインアクトではないところに現れます。手が回らないというか置き去りにされるというか。本イベントの場合、4時5時あたりに焦点が当てられていて、それまではセットアップ中あるいはいい加減なセットアップといわれても仕方がないような手抜き加減が散見できました。
昨年はまだしも今年のクラシックインシネマの回はそれが顕著で、普段音質などには無関心なうちの連れも不快感をあらわにしていました(よっぽどのことです)。卓のオペレーターさんはプロなので、出ている音のひどさを当然認識していて、徐々に改善されていくのですが、それでもマイクの位置など機材的なものは取り返しはつきません※。
これがイベント全部がそうなのであれば納得してもよいのですが、メインアクトや音響さんの得意分野のクラシックじゃないやつではそれなりに聞けるわけです。

 

※ピアノにマイク2本をオンマイク(近接)させると各キーで音量が変わってしまうのではと想像してしまうのですが、実際にやってみてもそんなに目立たないのです。ところがこれを実現させたのが今回のセッティング。どうやればできるのか知りたいぐらいのまちまちな音量+まちまちな音質+フェイズ的なうねりを実現させていました。

そもそもクラシックじゃないジャンルで観客受けしてるし、たかが弦をきれいにならせない音響!(管楽器は機材に影響されにくいです)。これらを鑑みると、肝心のクラシックのリスナーと演者を尊重していないように思えてしまいます。客層がリッチなので目を付けましたってか?

ぜひとも弦とピアノを普通に録れる技術者を確保してくれることを望んでやまないです。

これでは調律を生業としている高木さんがかわいそうすぎます(TAKAGI PIANO)。

良いところといえばピアノの台。
音響効果アップのためにチェロでよく目にするステージ台ですが、これピアノにも絶対効果があるはずです。
特にサントリーホールでは常備させてほしいアイテムですね。あそこはピアノのためのセリのおかげで設置場所の制限を受けるという悲しい実情があり、そしてその結果、あまり良い位置とは言えない場所が定位置になってます。ステージ台にのせてもう1~2m前に出すと変な定在波の位置が変わってよさそうな予感がします。

 

それと鼻息というか息継ぎの鼻息をマックスでPAする大道芸人風な五嶋龍のパフォーマンスは好きになれませんでした。たしかにこれで海賊版が流通するのを防げそうですが、全体的に他の出演者やイベント全体に対してマウントしたかったのでは?みたいなパフォーマンスでした。

上原ひろみ x エドマール・カスタネーダ + Ascension + BLUE NOTE RECORDS SPECIAL BAND ~BLUE GIANT NIGHTS 2019

酒井茜&マルタ・アルゲリッチ ピアノ・デュオ・リサイタル のレビュー(2019/10/1)

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