調布音楽祭2015
日時:2015年6月28日(日)(開催期間:2015年6月25日(木)〜28日(日))
場所:調布市グリーンホール、文化会館たづくり
昨年の調布音楽祭がとてもよかったので、今年も行ってきました。
全体的な印象は、オープンスペースやミュージックカフェでの無料の公開演奏が、
昨年に比べて、格段にレベルが上がっていた、ということです。
ほんとうに嬉しい驚きでした。
オープンスペースやミュージックカフェ
たまごカルテット
公演タイトル | たまごカルテット |
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公演日時 | 2015年6月28日(日)開演11:00〜 |
会場 | オープンステージ(調布市文化会館たづくり エントランスホール) |
出演 | たまごカルテット
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演目 |
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素晴らしい! の一言です。
ボロディンの弦楽四重奏曲第1番を生で聞いたのは初めてですが、
優雅で美しいメロディを、丁寧に、でも伸びやかに弾いていて、
聞いていてとても楽しい演奏でした。
来年も出演してもらえることを期待しています。
「世にも珍しいトリオ」 ーイングリッシュ・ホルン三重奏ー
公演タイトル | 「世にも珍しいトリオ」 ーイングリッシュ・ホルン三重奏ー |
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公演日時 | 2015年6月28日(日)開演11:30〜 |
会場 | ミュージックカフェ(調布市文化会館たづくり むらさきホール) |
出演 |
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演目 | ベートーヴェン:2本のオーボエとイングリッシュホルンのためのトリオ ほか |
間近でオーボエやイングリッシュホルンを演奏する姿が見えて、興味深かったです。
こちらまで息苦しくなってしまうような息継ぎ。
なのに、最後の一音まで丁寧に吹いていて、とても美しい演奏でした。
グランツ弦楽四重奏団
公演タイトル | グランツ弦楽四重奏団 |
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公演日時 | 2015年6月28日(日)開演13:00〜 |
会場 | オープンステージ(調布市文化会館たづくり エントランスホール) |
出演 | グランツ弦楽四重奏団
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演目 |
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初々しくも情熱的な演奏でした。
特に第2楽章が良かったです。
ロシア (ピアノ三重奏)
公演タイトル | ロシア (ピアノ三重奏) |
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公演日時 | 2015年6月28日(日)開演13:30〜 |
会場 | ミュージックカフェ(調布市文化会館たづくり むらさきホール) |
出演 |
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演目 | ストラヴィンスキー:兵士の物語 ほか |
最初に、ピアノとヴァイオリンでチャイコフスキーの『メロディ』とグラズノフの『瞑想曲』が演奏されました。
会場の環境のせいかもしれないのですが、強弱のメリハリがあまり感じられず、ちょっと残念でした。
宮川奈々・莉奈ヴァイオリンDUO
公演タイトル | 宮川奈々・莉奈ヴァイオリンDUO |
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公演日時 | 2015年6月28日(日)開演14:00〜 |
会場 | オープンステージ(調布市文化会館たづくり エントランスホール) |
出演 |
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演目 |
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プロコフィエフは、1stと2ndのバランスが良く、
とてもまとまっていて、いい演奏でした。
(この間聞いた田中晶子さんのは、バランスが悪く、曲としてのまとまりは、こちらのほうがよかったかも。)
バルトークは、上品な印象で、
個人的には、もっと粗野というか、力強い感じのほうが好きです。
美島佑哉
公演タイトル | 美島佑哉 |
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公演日時 | 2016年月日()開演16:00〜 |
会場 | 2015年6月28日(日)(調布市文化会館たづくり エントランスホール) |
出演 | 美島佑哉(ヴァイオリン) ⇒google画像検索 ⇒youtube検索 |
演目 |
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昨年より、はるかにうまくなっていて、驚きました。
学生の成長力は、すごいです。
オーストリア(室内楽)
公演タイトル | オーストリア(室内楽) |
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公演日時 | 2015年6月28日(日)開演16:30〜(途中まで) |
会場 | ミュージックカフェ(調布市文化会館たづくり むらさきホール) |
出演 |
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演目 | モーツァルト:弦楽五重奏曲 第4番 ト短調 KV 516 |
バッハ・コレギウム・ジャパンの『四季』——華麗なる協奏曲の夕べ <有料公演>
公演タイトル | バッハ・コレギウム・ジャパンの『四季』——華麗なる協奏曲の夕べ <有料公演> |
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公演日時 | 2016年月日()開演17:00〜 |
会場 | 調布市グリーンホール |
出演 | バッハ・コレギウム・ジャパン |
演目 |
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バッハ好きの私が、ずっとずっと気になっていて聞けていなかった、「バッハ・コレギウム・ジャパン」。
とても期待していたのですが、今日の演奏の印象は、ふつう、でした。
古楽器や、この時代の曲の演奏へのこだわりが特に感じられず、
経験のある演奏家ならではの味も、あまり感じられませんでした。
今回、ヴィヴァルディの四季を、季節ごとにソリストを変えて演奏されましたが、
この企画がかえって裏目に出てしまっていたように思います。
春と秋のソリスト(特に春)が、音のかすれや音程のずれがとても多く、
それはヴィヴァルディの4つのヴァイオリンのための協奏曲でも顕著で、
十数小節の間、気持ち悪い不協和音のような音が続き、
全体の質を下げてしまっていたように感じられました。
バッハの2つのヴァイオリン……は、
1stと2ndが掛け合いになるところで、弾き方が違っていたりして
(1stが切って弾いているところを、2ndが切らずに弾く、というような)、
「合わせないんだなー」と、おもしろかったです。
また素敵な演奏に出会えることを期待して、
来年も、調布音楽祭に行きたいと思います。
★以下旦那談
おおよそ「〜の夕べ」なんて気の抜けたタイトルの時には、演奏に期待すること自体が間違いだということを痛感させられました。
「音楽祭に相応しいフレッシュな演奏」の締めくくりが、「音楽会を象徴する」ような熟練の御大たちのなれあいの演奏で終わるという、観客不在の演奏会は痛い。
まるでクリスマス時期の出稼ぎコンサートのようでした。
多分教材としても使われることもあるであろう22年ぶりの四季、いやはや演奏者本人たちの感想を聞いてみたいところです。
とはいえ、昨年の反田恭平氏のような期待のアーティストを身近に感じられる、とてもよいイベントであり来年も楽しみです。
それと一つお願いが…
昨年もそうでしたがオープンスペースのピアノがアップライトピアノというのはどうでしょう?
演奏者がかわいそうに感じます。。
実際、ピアノに関しては、演奏として聞くに堪えない感がありました。
多分演奏者の人生の中でもワーストな部類に入るのではないでしょうか。
せめて大屋根(上蓋)は開けましょう。