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サントリーホールの特等席はここだ!(ピアノリサイタル)

サントリーホールにピアノリサイタル聴きに行かれた方、S席で聴いていてどういう印象でしょうか?

視覚はともかく、聴覚的にです。

今回は、サントリーホールのピアノリサイタルにおける特等席をお伝えします。

特等席はズバリここです(図中の赤丸のところ)

サントリーホール 大ホール座席表抜粋

赤丸が特等席(特に4番)

合言葉はRA1扉

普段S席で鑑賞されている方にはピンとこないと思いますが、次のような特徴があります。
今回は2018/10/29の内田光子のリサイタルを例に話しています。

  1. 目の前に観客がいない
  2. 見上げない
  3. ピアニストを正面から見れる
  4. ピアノの弦が見える
  5. 微妙にステレオ
  6. 観客の騒音を排除できる
  7. サントリーホールの濁音を排除できる
  8. B券価格!

これらは正面席では味わえないメリットです。

目の前に観客がいない

特等席からのビューはこんな感じです。

サントリーホールの特等席

手前に映っているのは大理石の部分です

目の前にさえぎる物や注意をそらされるような観客もおりません。
まるで自分のためだけに弾いてくれているような錯覚を起こすことも可能です。

見上げない

前列席のように舞台を見上げるのは不自然です。
不自然なことって、微妙にストレスなどがあるはずです。

ここは寝てても正面!

ピアニストを正面から見れる

広いサントリーホールの観客の中で一番正面からピアニストを見ているのはRA三列4番です。
オペラグラスを使えば演奏中の表情や目線を克明にとらえることができます。
5番はもう表情も何も見えません。ただしピアノの設置場所などで特等席は変わってきます。

ピアノの弦が見える

サントリーホールの場合、ピアノの弦の直接音を聴ける範囲はごく限られています。今回は低音部の一部が見えなく微妙に残念でした。

視覚的にも打鍵が見えます。そして打鍵音もダイレクトに聞けたりします。

ホールの音響を楽しむのもよいですが音響が残念な時には、ピアノ本来の音はいかがなものか、と脳内で切り替えることもできます。

微妙にステレオ

ピアノって正面から見ると間違っても左側から右側に向かって低音から高音に聴こえる、いわゆるステレオにはなりません。
もはやごった煮な音が届きます

ところがここではステレオで聴くことができます(残念ながら逆向きですが)

サントリーホールの場合、舞台奥側も広いので、十分なステレオ感を感じられます。

観客の騒音を排除できる

観客の立てる騒音は、左側からのみ届くので、肝心の演奏とは別方向から届きます。
この場合自身の集中させかた次第で騒音をカットすることができます。

グランドノイズ(空調音)はもちろん咳などにも効果があります。

サントリーホールの濁音を排除できる

今回の例でいうと、

サントリーホール特有のガラスの割れたような反響は遅れて届きます。
明らかに原音とは別のタイミングで届くのでこれも排除できます。

同じく固有の木の反響、今回の例でいうと打鍵のフェルト音というか小槌のような音はホールの中央に定位していました。

今回は特に、ものすごい大音量で鳴っていたので、聴きたければ楽しめるし、排除したければ排除できます。

通常、これらの雑音をあまり排除すると臨場感が減ってしまうのですが、今回の場合は、結果的にピアノに集中することになり、臨場感がせばまった結果鍵盤自体のステレオ感が増しました。

楽屋も見える

内田光子が楽屋でイエーイ! とやっているところが見れたりします。

広いサントリーホールの中で、一番長く見たことにもなります。

B券価格!

今回の例でいうとS券の半額の7000円です。

デメリットは?

R側って後ろ席よりも挨拶してくれなかったりします。

内田さんはそんなことはありませんでした。

あと、総合的なバランスで言ったら、正面席、特に正面2階席最前列のバランスの良さには太刀打ちができないです。
そういうことにしておかないと商業的にまずいですし。

予算があるときは

ズバリ RBブロックの2列9,10です。

ここも前方には誰もいなくバランスもソロリサイタルであれば十分問題ない位置だと思います。

距離的には1階前ブロックの前から3分の2ぐらい、10列目ぐらいです。

一番のメリットは観客の雑音に悩まされないことでしょう。

美智子皇后陛下の指定席でもあります。

奏者の手元が見たいときは

この場合は左側、上からでも下からでも後ろからでも。それぞれ良さがあります。
S席最前列とかで見たこともありますが、目的がこれなら無駄使いだと思った方がよいと思います。
ただ、下から見る映像は少ないと思うので貴重ですし、上から見るよりも下から見た方が、なんかリアルに弾かれている感じがして自分がピアノになったような気分にも?
手の平を見たいと思ってしまったらピンポイントで席をゲットする必要があります。

肘を見たいのであればP席の方が役立つ情報を得られると思います。
ピアニスト志望さん達はP2扉一択だと思うのですが私たちの指定席でもあります…

 

以上

当方、多分、自分がもうそこに行くことはないので、どんどんお試しあれ。

ファジル・サイ(p) のリサイタル公演を観に行く予定でしたがいけなくなってしまいました。残念

=以下7月に書いた分===========================================

ファジル・サイ(p) WEEKEND PIANO SERIES 2018

内田さんとアリスさんとファジルさんを一気に聴けば思い残すことはなさそうです。

彼とFAZIOLIのセットを生で聴いてしまったらほかのピアニストがかすんでしまう勢いですが、たぶん今回FAZIOLIではないと思われるので一安心。

反田さんもFAZIOLIとの組み合わせのほうが未来が見えてくると思うのですが・・・。(ていうかCD75がミスマッチ)

公演タイトル ファジル・サイ(p) WEEKEND PIANO SERIES 2018
公演日時 2018/11/10(土)15時開演
会場 ミューズ(所沢市民文化センター) アークホール (埼玉県)
出演 ファジル・サイ(p)(Fazil Say)
演目 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調「悲愴」
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調「月光」
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調「熱情」
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第26番 変ホ長調「告別」

FAZIOLIの音が聴けます。

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